株式会社AlbaLinkが2026年10月13日に公表した、空き家を売却した経験者120人への調査では、検討を始めるまで迷った理由として、気持ちの整理、手続き、片づけに関する回答が挙がりました。動き出すきっかけには、維持費の負担や親族間の話し合いも挙がっています。
ただし、これは売却経験者が任意で回答した調査です。現在空き家を持つ人全体の状況や、すべての家族に合う結論を示すものではありません。ここからは、調査をきっかけに考えた、家族で情報を整理する方法を紹介します。
1.維持にかかっているお金と時間を書く
手元の明細を見ながら、税金、保険料、電気・水道などの支払い、庭の手入れ、修繕に使った金額を並べてみましょう。契約がない項目は省き、不明な金額は空欄で構いません。
あわせて、誰が何回訪れ、移動や作業にどのくらい時間を使っているかも記録します。「月に一度通っている」の一言でも、遠方の家族が現状を知る材料になります。
目的は、負担している人を責めることではありません。これからも続けられる範囲と、手助けが必要な部分を共有することです。
2.家族それぞれの希望と理由を聞く
一人ずつ「この家の何を大切にしたいか」「今いちばん困っていることは何か」を聞いてみます。
建物を残したいのか、家族が集まれる場所を残したいのか、写真や庭木など特定のものを受け継ぎたいのか。同じ「残したい」という言葉でも、理由は違うかもしれません。
一枚の紙に、家族の名前、希望、その理由、まだ分からないことを書きます。意見が違う部分はそのまま残して大丈夫です。次に調べることを見つける材料になります。住む、貸す、売るといった選択肢を具体的に比べる段階では、建物の状態なども含めて専門家に相談しましょう。
3.家財は、気になる一か所から確認する
家全体を一度に片づけようとせず、引き出し一段や棚一つから始める方法があります。
まずは「自分が残したいもの」「家族に聞きたいもの」「扱いを調べたいもの」に分け、写真や短いメモを残します。所有者や思い入れが分からない品は、その場で処分を決めず、確認する人を決めておきましょう。
写真や手紙は、ものとして残す方法のほか、内容を記録する方法も考えられます。どこまで残すと納得できるか、家族と話しながら進めます。
まず15分、一つだけ書いてみる
今日できる一歩は、支払い明細を一枚探すことでも、家族に希望を一つ聞くことでも構いません。「分かっていること」「まだ分からないこと」「次に確認する人」を一行ずつ残す。次の話し合いは、そこから始められます。
出典
株式会社AlbaLink、2026年10月13日公表。調査期間:2026年9月30日〜10月8日。空き家売却経験者120人へのインターネットによる任意回答。