幻冬舎ゴールドオンライン掲載記事より
「母さん、ありがとう」
認知機能が衰えはじめた父の隣で、母が下した一つの決断
お父さまの認知機能に衰えが見えはじめたころ、お母さまは知人との会話で「家族信託」という仕組みを知り、お父さまが内容を理解できるうちに契約を結びました。
その後お母さまが亡くなり、お父さまは施設へ。誰も住まなくなった実家には、管理費と修繕積立金だけが毎月かかり続けます。息子のAさんが売却を考えたとき、大きな壁になりかけたのが「名義人であるお父さまの判断能力」でした。
不動産は、名義人本人の意思確認ができないと売れません。認知症が進んでからでは、実家は動かせなくなってしまうのです。
このご相談をお受けしたのが、Aさんの小学校の同級生でもある当社代表の柏原です。「売ると決めていたわけではない。どうしていいか分からないから、知っている人に電話した」——Aさんのこの言葉が、この相談室をつくる原点になりました。