登録は、家の情報を誰かに届ける入口です。問い合わせを受けること、条件を相談すること、引き渡すまで家を見守ることは、別々に考えると進めやすくなります。
高松市の公表情報では、登録・媒介契約・成約を分けている
高松市は、2026年10月20日更新の「空き家等マッチング事業」のページに、同年9月30日時点の累積登録715件、媒介契約締結中57件、成約済み217件を掲載しています。申込み後も、物件の状況によって事業者から連絡が来ない場合があると案内しています。[出典1]
この件数を割って、そのまま「自分の実家が売れる確率」とは考えないでください。掲載表だけでは、個々の登録時期や条件、成約までの期間は分かりません。今回は制度の新設や変更のニュースではなく、更新された公式ページを手がかりに、登録後の支度を整理します。
最初に、連絡を受ける人と家族への伝え方を決める
以下は、自治体の必須手続きではなく、実家ジタク編集部による準備の提案です。
実家の情報を登録する人、現地に行ける人、所有者本人が別々の場合があります。連絡が来てから慌てないように、次の三つを一枚に残しておきましょう。
- 連絡窓口:誰が電話やメールを受け、家族に共有するか。
- 現地対応:内覧の相談が来たとき、誰が鍵の所在を確認するか。
- 判断の範囲:その場で返答できることと、所有者や関係する家族に持ち帰ること。
「連絡を受ける担当」と「売却や賃貸を決められる人」は同じとは限りません。権限や名義に不明な点があれば、返事を約束する前に専門家へ確認してください。
連絡待ちの間も、家の管理は別に続ける
募集を始めたことと、家の管理を誰かに頼んだことを、混同しないようにします。見回りを依頼済みなら、その範囲を確認するところからで十分です。
家族のメモには、「次に現地を見る日」「雨漏りや庭木など気になっている箇所」「異変があったときの連絡先」を残します。遠方で頻繁に行けない場合は、誰がどこまで担うかを無理のない範囲で決めましょう。
片づけを始める場合も、売却や賃貸の条件が決まる前に、全部処分する必要があると決めつけないこと。残す物と、判断を待つ物を分け、必要な作業の範囲を相談してから進める方法があります。
反応がないときの「見直す日」を先に置く
待つ期間に唯一の正解はありません。まずは家族の都合に合わせて見直す日を置き、その日に何を確かめるか決めます。
- 登録内容に不足や古い情報はないか。
- 問い合わせが来ているのに、家族の間で止まっていないか。
- 売る・貸すの希望や、現地対応できる時期に変化はないか。
- 次に誰へ、何を相談するか。
反応がない理由を、価格だけだと決めつけないようにしましょう。所在地、建物の状態、利用条件など、どこを見直せるかを相談します。値下げ、修繕、解体を先に決めるのではなく、見込める効果と費用を分けて確かめます。
自治体ごとの仕組みと、依頼中の契約を確認する
高松市の制度では、すでに不動産事業者と売買等の媒介契約を結んでいる物件は申込みできません。また、市は売買等の協議・契約に関与しないとしています。[出典1]
京丹波町の空き家情報バンクでも、町は情報提供や連絡調整を行い、交渉・契約は宅建業者の仲介により当事者間で行う仕組みです。[出典2]
制度の名前が似ていても、申込みの条件や支援の範囲は同じとは限りません。すでに依頼先がある場合は、新たな登録を進める前に、その契約と自治体の条件を確認してください。
登録した日だけでなく、次に見直す日も残す。実家を売る・貸すための支度は、その二つの日付を並べるところから続けられます。
出典・確認範囲
1. 高松市「高松市空き家等マッチング事業」。ページ更新日:2026年10月20日。実績の基準日:2026年9月30日。
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/smph/kurashi/kurashi/sumai/akiya/akiya_matching.html
2. 京丹波町「空き家情報バンク制度」。ページ更新日:2026年10月20日。制度開始日や改定日を示すものとしては扱っていません。
https://www.town.kyotamba.kyoto.jp/iju/sumai/5960.html
2026年10月23日に上記の公式ページ本文を確認しました。二つの自治体の公表情報を対象とした整理で、全国の制度や最新の成約状況を網羅したものではありません。実家ジタク・TBH不動産の成約実績や、各自治体との提携を示すものでもありません。個別の法律・税務判断は行っていません。